どうやら母校はリーグ戦第一戦負けてしまったようです。残念。しっかし的中ってでねぇもんだなー。メンバーはいけてる気がするのに。いい感じの射してた人多かったしね。4、5年前は120くらいでてたんだけどなぁ・・・。
練習では15中が出た。だったら試合でも15中は出せる。逆に練習で11中しか出せない。ということは試合ではそれ以上を望むよりも11中を確実に出す。練習以上の結果を試合で期待するのは、それはすなわち奇跡が起こるのを期待するということです。弓道で奇跡なんてものはありえないと思います。枠にいって中ろうが抜けようが、それにも理由がある以上奇跡ではないです。奇跡なんか試合で求めちゃいけない。練習以上の結果は出せなくてもいいから、「練習で出た的中は試合できちっと残さなければならない」それが弓を毎日引いている者の責任であると考えます。
さて、そのために必要な要素で、一番大切なのは、私は「自信」だと思います。
自信。「自分のやっていることを信じることが出来る強さ」。
日ごろの練習にどれだけ自信を持てるかってことですね。言い換えれば、どれだけ密度の濃い練習をしてきたのかを自分で理解できているか、こうすれば中るという感覚をしっかり持っているか。と、これは誰もが「自信」という言葉を考えた時に浮かんでくるものだと思います。わかっていても実践するのは難しいぞ!ってのが本音でしょう。さてどうしようか。
自慢じゃないですけど、私は試合で強練よりも的中ががっくり落ちたことはほとんどありません。11とか12とか出してた時期もありましたけど、まぁ普段の練習のときもその程度の的中で推移していたと思います(それ自体問題だってのは置いといて・・・)。つまり練習の的中をそのまま試合に持っていくことができていたということです。これにはちょいとした精神面でのからくり、というかコツがありましてですね・・・。
①博打が好きな性格
私賭け事が好きなんです。麻雀とかパチンコとか花札とか。それ以外でも、ビリヤードでもボウリングでもなんでも、勝負事になるとどうしても熱くなってしまう性格でして。超負けず嫌い。こんな性格のせいか、射位に立つと「抜くの嫌やな。絶対嫌や。」「みんな見てんねんからちょろい射はしたくない。」などと考えていました。勝負神経が働きまくってアドレナリンどばーでした。まったく、集中してるのかしてないのか・・・。そういえば、最近弓道部はギャンブルできる人間減ったなぁ、というかいるのかわかんないですね。勝負神経みたいなもんが欠如した人が多いんだろうか。ゲームとか漫画が自分の中のスタンダードという人ばっかり。それが悪いなんて言うつもりはさらさらありませんが。
②一本一本独立
前の矢抜いて、それを考慮して次の矢抜いて、もうどうしたらいいかわかれへん・・・。という泥沼に試合中にはまっていき、結局ちょっきんされるという人が多いのではないでしょうか。前後の矢の中り抜けについては考えてはいけません。その一本一本で練習したことを発揮できるように努力しなければなりません。だから、「この立ちがんばろう」と意気込んだ時に、4射何中とか考えるんじゃなくて、練習で身につけた射を4射しよう、と考えなければなりません。そういう考え方をすれば、一本目が抜けたとしても残りの矢を自信を持って引けるはずです。
③試合を試合と思えなかった
これは私だけかもしれませんが・・・。応援してくれてるみんなは後ろにいる。矢道横には誰もいない。大学でのはじめての試合のとき、高校のときの試合のイメージが強く残っていた私には、到底試合の気分になれませんでした。いや、なろうとしたけど、練習とあまりにも同じ風景にとても緊張ブルブルにはなれなかった、といったほうが正しいでしょうか。だからリーグ戦形式の試合は練習をそのまま持っていきやすかったんです。高校で引いてた人は絶対感じてると思う。関選とか全日のほうが試合っぽいと。まぁ関選ではよい成績を出した記憶がありませんがね・・・。とにかく、リーグ戦形式では特に気負うこともなくスパスパ引けたというわけです。
④試合に対して恐怖心がない
抜けるイメージがわいてしまっているまま試合に臨んだり、負けるんじゃないかとどこかで思っていたり。そんな恐怖心がまるでありませんでした。こればっかりは一夕一朝で身につくもんじゃなく、高校時代から半ば強制的に刷り込み教育を受けさせられてきたからだと思います。
「試合は楽しくなければ試合じゃない」
「練習以上のことはできなくてもしかたないけど、練習したことは全部出し切ってきなさい」
「試合は自己主張の場だ」
あとは負ける→悔しい→もっと練習する→負ける(以下ループ)を繰り返してきた中で得られたタフネスw。なんつーか、勝ちに関しては貪欲なんだけど、その反面負けというものの重みは自分の中ではあんまりないんです。負けたっていいやーではなくて、負けることをあんまり考えてない。これが試合に臨む上でとても強力な武器になるんじゃないでしょうか。自分の射を曇らせる一番の原因は、失敗することへの恐怖感だと思っています。失敗を考えずに引けるってのは即ち自分に自信があるってことでしょう。これが一番でかいんじゃないかな。
ここまでをまとめると、自信がない人というのは
「練習してきたことを試合で発揮できないのを想像しちゃって怖がっている」
ということが言えると思います。これは問題ですね。ここまでくるのに果たして何万本引いてるんだって話ですよね。試合の一本だって、これから何十万本と引いていくうちの一本なんです。的に中らないくらいでびびってちゃだめでしょう。これからもたくさん試合があるんだから。みんなしっかり矢数をかけているのは知っています。合宿でも見たし。後は試合にその結果を持っていけるようにして欲しいです。試合だって練習だって、一本引くって事実に変わりはないんだから。
たわ言をつづってきましたが、誰かの参考になって、誰かが楽になってくれたらいいなぁと思います。
二戦目以降勝ってくれるといいなぁ。
ちなみに18日は京都市長杯です。自分の射ができるよう、現役の人たちに負けないようにがんばります。
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